白石の方言「知っとう?」
つうえか~! ???
デイサービスを利用されている、一人のおばあちゃんが、ひょろっと口からちい出しんしゃった(突然口にされた)言葉。
それは 「つうえか」です。
伸ばして発音すると、「2(ツー)エーカー」と英語風に聞こえてしまいます。土地約2,400坪(田んぼなら8反=80㌃)ということになりますので注意!
この意味を、そのおばあちゃんを初め、人生の先輩方に尋ねると、
「もったいない」ということがわかりました。???
今じゃ、まったくと言っていいほど使われないこの言葉。「絶滅危惧種」に指定されてもおかしくないほどです。
ついでに辞書で調べると、何とあった!あった!
「費え(ついえ)」=無益なものいり
「費える(ついえる)」=減る。乏しくなる。むだになる。という言葉が載っているじゃないですか。
(当たり前田のクラッカーです。これぐらい載っていなけりゃ、辞書じゃない。)
この地方独特の音便化(発音の変化)で
「費える」は「つゆっ」。そして「つうえか」はその形容詞として表現されるのです。
例えば、こういう風に使われます。
「この消しゴム、すぐつゆっえ~!」=「この消しゴム、すぐに減っちゃうよ!」
「こいは、つうえかのう!」=「これはもったいないなあ!」
「もったいない」と物を大事にしていた日本人。
「粗末にしたら罰が当たる」と、後ろめたさや罪悪感まで持っていたはずなのに、どうですか? 今は!
ちなみに、この「もったいない」という日本語が、地球全体の環境破壊が警告されている中にあって、世界的に注目されつつあるというから驚きですよね。外国の人が「モッタイナアアイ~」って言うらしいですよ。知っていましたか?それなのに、今の日本人が忘れかけている、この「もったいない」。
資源を浪費している日本人自身が、物の大切さやありがたさを再認識するために、この言葉を日常的にどんどん使ってみるのもいいかもしれませんね。と言うことで、
白石んもんは
「つうえか~!」
て言わんばよ!
(文責:原﨑)